1月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
2024.1.15 相場動向
1月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた11月のエチレン生産量(速報値)は、46万8,700トンと前年同月比で0.4%減少した。(前月比4.8%増)稼働率は、84.1%と前月(82.6%)比で1.5ポイント上昇し、前年同月(82.2%)との比較でも1.9ポイント上昇した。前年同月の定修設備は無かったが、10月初旬~11月7日の間ENEOS・川崎の設備でクラッカーのトラブルが発生し、設備が停止していた。
〇 メタノールの米国12月契約価格は$577~581/MT(11月$551~557/MT)。同スポット価格は$314~340/MT。アジア市況はイランのメタノールプラントの天然ガスの供給制限によって上昇。欧州市況は横ばいで推移しているが、米国市況は供給が十分で年末在庫調整もあり取引が乏しく下落。11月の日本輸入通関価格は前月比で更に上昇。12月も上昇する見込みだが、円高傾向の為、ほぼ横ばいで推移する見通し。
〇 住友化学はシクロヘキサノン事業からの撤退と子会社の農業用ポリオレフィンフィルムの売却を発表した。2024年度に向けた業績V字回復と財務体質強化のための短期集中改善策の一環。シクロヘキサノンは愛媛工場(愛媛県新居浜市)の10万トン設備を、24年3月をめどに停止する。シクロヘキサノンは、主にナイロンの中間原料として用いられ、国内外で堅調な需要が見込まれたが、昨秋以降、原料価格の高騰や世界経済の回復の遅れにともなう市況の大幅低迷など当初の想定以上に事業環境が大きく悪化した事が撤退を決めた主な要因。
〇 KHネオケムは生産設備の高経年化や人手不足によりプラントのメンテナンス費用が一段高となったため、オキソ製品の値上げを発表。2024年1月5日納入分より実施で、改定幅は+15円/kg以上。
対象商品:ブタノール、イソブタノール、オクタノール、オキソコール900、ノナノール、デカノール、トリデカノール、オクチル酸、キョーワノイック-N、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド
※これら以外の販売製品も個別に価格改定を実施する予定。
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