3月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
2024.3.13 相場動向
3月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた1月のエチレン生産量(速報値)は、前年同月比1.1%減の47万7,000トンでクラッカー稼働率は80.3%だった。2022年8月以降、好不況の目安である90%割れが18か月連続で続いている。前年同月、当月ともに定修設備はなかった。
〇 メタノールの米国2月契約価格は$577~621/MT(1月$577~581/MT)。同スポット価格は$334~344/MT。
国際市況は中国の旧正月を前に、主要メーカーが設備点検などを理由に操業を止めるなどした影響で小幅高となったが、旧正月以降は川下製品の操業停止によって需要が悪くなったため上値が重い展開となっている。
原料である石炭や天然ガスの相場も弱いため、この先メタノールも連れ安になる展開が予想されるが、世界最大級のサプライヤーのプラントトラブルが2024年3Qくらいまでずれ込む可能性があり、今後の需要次第で市況に影響が出る可能性もある。
〇 酢酸エチルの国際市況は、主原料である酢酸市況が底を打ったことに加え、中国で酢酸エチルの主要メーカーが旧正月を前に一時操業を停止した事により上昇。
この先も中国では一部の酢酸エチル企業が3月まで操業を休止する見通しで、それに加えて酢酸は春先から主要大手が相次ぎ定修を計画している事から、引き続き現状価格を維持すると予想される。また、国内では年初まで一部輸入業者が市況下落と円高を背景に価格調整をしていたが、ここにきて市況が上昇し再び円安進行になったため値上げを検討する企業が出ている。
〇 三井化学はアセトン・IPA、MIBKの3製品について、2024年2月1日よりナフサ価格による都度交渉からナフサフォーミュラへの変更を進めている。為替変動及び地政学リスクによる油価乱高下により、国産ナフサ価格の見込みが立て辛くなっていることが理由。
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