3月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。

2025.03.07 相場動向
3月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた1月のエチレン生産量(速報値)は、46万5,600トンと前年同月比2.3%減少した。生産の減少要因は定修要因等で2.7%、増加要因は稼働率変動で0.4%だった。設備稼働率は80.6%と前年同月比で0.3ポイント上昇し、2020年8月以来30ヵ月連続で90%割れが続いている。前年同月、当月ともに定修設備はなかった。
〇 メタノールの米国2月契約価格は$895~908/MT(1月$895~908/MT)。同スポット価格は$371~377/MT。
米国スポット価格はKoch(170万トン/年)が寒波の影響によりガス供給制限を受けたため一時上昇したが現在は稼働を再開し下落。2月価格は横ばいで推移した。
〇 UBEは、宇部ケミカル工場で生産しているシクロヘキサノン、カプロラクタム、ナイロンポリマーを27年3月、アンモニアを28年3月末までにそれぞれ生産停止することを発表した。国内では既に住友化学が24年3月にシクロヘキサノン事業から撤退をしており、今回のUBEの発表を受けてシクロヘキサノンの国内メーカーは全て撤退。27年3月以降、輸入品のみになる。
〇 ENEOS株式会社は、27年度末をめどに旧・JXエネルギー側の浮島南地区のエチレン製造装置を一部停止することを発表した。今後は旧・東燃化学側の浮島北地区にあるエチレン設備を残し、川下への供給能力を確保する。ただ、生産集約を実現するには、エチレン設備と誘導品の設備を結ぶ新たなパイプラインの設置など、一定の設備対応が必要となる見込み。
出光興産と三井化学が京葉地区でエチレン設備2基を1基に集約を打ち出し、更に丸善石油化学も26年度をめどに1基停止すると発表している。今回発表されたENEOSと合わせて、3基計125万8,000トン(定修実施年)の生産能力が削減されることになる。
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