ESD(静電気放電:Electro-Static Discharge)対策とは
静電気の原理と帯電量の仕組み
ESDとは、帯電する電気が「静電気」のことで、「一般的な電気」は導線を伝って流れて動力源として働きます。ところが、とどまって動かない静電気ですが、帯電量が大きくなり電気の流れやすい物体がそばに近づくと、「放電」という現象が発生しトラブルとなります。静電気放電に伴って発生した高電圧パルスが、例えば、半導体チップの内部回路を破壊したり、誤動作させてしまったりします。
静電気の原理
すべてのモノはプラスの電気とマイナスの電気を持っています。静電気はその電気が移動することによって「バランス」が崩れた状態です。この電気の移動を簡略化した図で説明します。
帯電の原理
物質同士が接触、摩擦する可能性がある場合は、帯電列上でできるだけ近接した位置にある材料を選ぶようにすると帯電量が少なくなり、逆に、帯電列中の位置関係が遠い物質の摩擦は、帯電量が大きくなる傾向がある。
静電気対策用の材料
床、作業台、梱包材、工具、クリーンルームなどに静電気対策用の材料が用いられるが、導電性が高過ぎるものを使用した場合には、 回路の短絡、 電流の漏洩による異常動作、 感電の危険などの問題を起こす可能性もある。一般的には、静電気拡散性や帯電防止のものが用いられることが多い。
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静電対策対象製品
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