防錆剤の効果 その2
防錆剤の種類と組成
防錆の方法は、3種類の方法(環境から遮断する、保存する環境を改善する、耐食材料を使用する)は以下のような種類と組成、特長があります。
*αリポ酸CD梱包体の包接方法
αリポ酸( 20.0g)に対し、 150mLの水を加え、ホモジナイザー( IKA製 ULTRA-TURRAX T25:8,000rpm、 2min)を用いて剪断力をかけて予備攪拌。これにシクロデキストリン/CD( 80.0g:乾燥重量)を加え、同様に攪拌( 8,000-12,000rpm、 15-30min)。得られた乳化物を一晩放置した後、凍結乾燥することでαリポ酸 C D複合体(20w/w%)を得る。
α-リポ酸包接シクロデキストリン防錆剤
防錆方法のひとつであるα-リポ酸は、活性酸素を還元し、不活性化させます。錆の原因となる酸素分子はほかの分子に結びついたり、電子を奪ったりする性質があります。これを(酸化といいます)。酸素の場合、分子状態であっても、不安定であり、相手を探して飛び回り、見つけ次第、強引に結びついていきます。これが、錆の原因となります。
α-リポ酸は、この不安定になった、活性酸素に電子を与え還元し、みずから非局在化し、再度安定化する。局在化しない電子などは、不安定で反応性が高い強塩基です。
しかし、この有能な α-リポ酸は、空気、光(330nmで分解)、熱、水吸湿性など不安定な為、安定化させる為に、シクロデキストリン(CD)で分子を包接させ、安定状態のまま、水溶液や、コーティング剤に溶解させます。それにより、金属表面にアタックする活性酸素を還元させ、錆を食い止めることが可能となります。
新規開発防錆剤
適切な防錆方法を選択することにより周囲からの影響も受けにくくなります。このような課題に今後取り組む為に様々な防錆方法と化学物質の応用も期待されております。
当社は適切な防錆方法の提案や新しい防錆剤の開発の提案もさせて頂きます。以下フォームよりお気軽にお問合せください。
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