各種めっき膜の特性 その2
めっきの種類
めっきの種類は製品、用途により複数ありそれぞれの用途、目的に沿った方法を用います。
硫酸銅めっき
回路基板、シリコンウエハー等によく使用される酸性系の銅めっきで高導電性、高熱伝導性、電磁波シールドに優れます。光沢剤を使用しています。
光沢スズめっき
錫は比較的軟らかい金属で、無光沢錫めっきに光沢剤を入れ光沢錫めっきとなり装飾性、防食性、伝導性、はんだ付け性に優れています。また錫は柔らかく融点が低く(2接合性、耐腐食性、摺動性に優れ金めっきの代替えとして近年電子部品への信頼性の高いめっき皮膜としても用いられています。
無光沢スズめっき
錫は比較的軟らかい金属で、接合性、耐腐食性に優れ車載部品、電子部品、接点等でも利用されています。
銅めっき
銅は軟らかで延びが良く、加工性に富み、熱や電気を良く伝える特性を持ちます。高導電性、高熱伝導性、高周波性、接着性、低接触抵抗、二次加工性があり、通常はニッケル、錫、銀めっき等、他のめっきの下地めっきとして使用されます。
光沢ニッケルめっき
光沢ニッケル用途の広いめっきで、耐食性にすぐれ銀白色の美しい色合いから装飾的用途、耐薬品性が強く、接合性、耐腐食性に優れ光沢も良く変色しにくいなどの特性があります。
無光沢ニッケルめっき
半田付け性、ガラス封止、耐熱等に優れており、二次加工性にも適しています。
無電解ニッケルめっき(高リン含有)
無電解ニッケル(高リン含有)めっきは、電気を使用せずに化学反応により得られ、膜厚均一性、耐腐食性、耐摩耗性に優れ電子部品などの表面材料として使われています。
無電解ニッケルめっき(中リン含有)
無電解ニッケル(中リン含有)めっきは、電気を使用せず化学反応により得られ、複雑な形状や寸法精度を有するものに適しています。
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