7月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた5月のエチレン生産量(速報値)は、40万6,400トンと前年同月比で11.8%減少した。(前月比9.5%減)エチレン設備の稼働率は81.6%と前月(84.5%)比で2.9ポイント減少し、前年同月(87.4%)との比較では5.8ポイント減少した。前年同月の定修設備は2社・2プラント、当月の定修プラントは1社・1プラント(出光・千葉)だった。そのほか三菱ケミカル旭化成エチレンが、5月下旬から7月初旬までの予定でクラッカーの生産停止を行っている。
〇 メタノールの米国6月契約価格は$544~547/MT(5月$557~567/MT)。同スポット価格は$240~254/MT。海外メタノール市況は、依然、誘導品需要が弱く下落傾向となっている。
5月の日本輸入通関価格も、海外市況の下落を受けて、再度下落に転じており、6月も更に下落する見込みだが、円安の進行により円貨での下げ幅は圧縮される見通し。
〇 丸善石油化学はコスモ松山で生産するスワクリーンMCHについて、供給体制の再構築を図るため値上げを発表した。実施時期は7/1納入分からで値上げ幅は30円/kg。
〇 丸善石油化学は今年度を起点とする3ヵ年の中期経営計画で、機能化学品への積極的投資を継続する。化粧品原料などとして需要が成長する溶剤のイソドデカン「マルカゾールR」は、生産能力を25年度までに1万トン程度増やす。千葉工場にある年産能力4,000トン設備を手直し増強するとともに、新設備の建設も計画する。インキ・印刷用の溶剤などに使われるMEKについては、今後も需要とマーケットの両面で期待できるとみており、拡販に取り組む。国内最大を誇る年産17万トン能力の生産設備の稼働率を高め、生産量を増やす。
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