7月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
2024.07.10 相場動向
7月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた5月のエチレン生産量(速報値)は、39万5,900トンと前年同月比で2.4%減少した。(前月比では0.3%増) 生産減少の要因は、定修要因等で0.5%のマイナス、稼働率変動で1.9%マイナスだった。設備稼働率は80.2%と前年同月比で1.2ポイント低下し(前年比では2.5ポイント減)、2020年8月以来22ヶ月連続の90%割れが続いている。当月の定修設備は3社・3プラント(ENEOS・浮島南/丸善石油化学・千葉/三菱ケミカル・茨城)だった。
〇 メタノールの米国6月契約価格は$658~664/MT(5月$648~648/MT)。同スポット価格は$350~354/MT。
メタノールのアジア市況は北米(メタネックス)、マレーシアの新規プラントの稼働遅れ、各地プラントの定修・トラブルにより、アジア市況は4月から徐々に上昇していたが、定修終了・トラブル解消により6月スポット価格は上げ止まりする見込み。また、中国のMTO稼働率が60%程度と低く需要が弱いため、その他のアジア市況についても連れ安となっているが、日本国内のメタノール市況は為替円安の影響で横ばいもしくは上昇基調で推移する見通し。
〇 ナフサ価格や製品市況の上昇を受けて、各社の値上げ発表が相次いでいる。
主な製品の実施時期・値上げ幅は下記の通り。
レゾナック…6/17より 酢酸エチル、NPAC +15円/kg
日鉄ケミカル&マテリアル…6/24より MCH +12円/kg以上
KHネオケム…7/1より 酢酸ブチル +30円/kg以上
三菱商事ケミカル…7/1より Nヘプタン +15円/L
ダイセル…6/10より 酢酸ブチル +25円/kg、NPAC、NPA +30円/kg、酢酸イソプロピル +15円/kg、1,3BG +35円/kg
また、荷造資材費や物流コストなど諸経費の上昇分として上記とは別に10~20%値上げ。
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