8月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
2024.08.19 相場動向
8月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた6月のエチレン生産量(速報値)は、35万7,100トンと前年同月比で6.7%減少した。 生産増減に係る諸要因は、定修要因で7.4%減、稼働率要因で0.7%増だった。定修設備は2社・2設備(三井化学・大阪、三菱ケミカル・茨城)だった。稼働率は77.6%と前月(80.4%)比で2.8ポイント低下し、前年同月(77.1%)比では0.5ポイント上昇した。稼働率が90%台を割り込むのは、2020年8月以来23か月連続となる。
〇 メタノールの米国7月契約価格は$681~684/MT(6月$658~664/MT)。同スポット価格は$354~357/MT。6月度はサウジアラビア品の通関実績が無かったため、$ベースが想定よりも低くなり、円貨も前月から若干値下がりした。海外市況は、メタノール誘導品需要が低迷しておりSPOT取引が低調で推移、供給も安定しており大きな変動の見込みはない模様。
〇 酢酸エチル価格は、値上げ基調が高まっている。円安による調達費用や物流、タンク保管料などの諸コストが上昇。採算が大幅に悪化しているとして、一部の輸入業者が8月頃から10円/kg前後の値上げを検討して
いる模様。
〇 石油缶メーカーは、鋼材価格(テンフリー:15,000円/t)・副資材・印刷代・物流費・労務費の値上りを理由に価格改定を進めている。改定幅は仕様によって異なるが、18L無地缶テンフリーで30~40円程度/缶。
〇 ナフサ価格や製品市況の上昇を受けて、各社の値上げ発表が相次いでいる。
主な製品の実施時期・値上げ幅は下記の通り。
KHネオケム…7/8よりPM、PMA ローリー、ISOコンテナ+40円/kg以上、荷姿品+50円/kg以上
ダウ・ケミカル日本…8/1よりプロピレン系グリコール溶剤 工業用グレード+35円/kg
サソール…8/1より99度合成無変性アルコール(輸入品) +10円/kg(+8円/L)
三菱ケミカル…8/1よりアセトン +16円/kg以上、MIBK、DAA +21円/kg以上
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