4月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。

2025.04.08 相場動向
4月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた2月のエチレン生産量(速報値)は、40万7,800トンと前年同月比9%減少した。(前月比では12.5%減)。生産の減少要因は日数減で3.4%、稼働率低下で5.6%だった。設備稼働率は76.0%と前年同月比で4.7ポイント低下し(前月比では4.6ポイント減)、2022年8月以来31ヵ月連続で90%割れが続いている。前年同月、当月ともに定修設備はなかった。
〇 メタノールの米国3月契約価格は$895~908/MT(2月$895~908/MT)。同スポット価格は$317~324/MT。米国市況はGeismar3(180万トン/年)が稼働停止しているが需要が低調のため下落、中国市況は原油価格上昇の影響のほか、内陸部メタノールプラント定修、オレフィン需要堅調によりMTO稼働80%超により市況は上昇している。3月の日本輸入通関は$340~350/MTの想定だが、為替相場は円高により円貨は下落する見込み。
〇 三菱ケミカルグループは、三菱ケミカル株式会社小名浜工場および株式会社新菱いわき工場における製品の生産を2027年3月末までに順次終了することを発表した。近年の市場環境の大きな変化を受け、合理化や事業誘致に取り組んできたものの、採算性の確保が著しく困難になったことを受け生産停止を決めた。
主な製品は三菱ケミカル㈱小名浜工場:アンモニアおよびその誘導品(安水)、メタノール、ホルマリン、木質系接着剤、AdBlue、脂肪酸アマイド、電子工業用高純度プロセス薬品(EL硝酸、EL混酸、EL安水)、タイク誘導品
㈱新菱いわき工場:ファインケミカル製品、タイク、蒸溜精製品
〇 KHネオケムは生産設備の高経年化への対応年数に伴う製造コストの上昇などにより、事業の収益性が大幅に低下している事を理由に値上げを発表した。改定時期は3/24納入分から実施で対象品目と改定幅は下記の通り。対象商品:キョーワゾールC800 +150円/kg、キョーワゾールC900 +50円/kg
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