1月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 経済産業省素材産業課がまとめた11月のエチレン生産量(速報値)は、54万トンと前年同月比で2.1%減少した。
前年同月の定修プラントは0基、当月は1基(出光興産・徳山)だった。
エチレン設備の平均稼働率は前月から1.7ポイント低下し94.4%となったが、6ヶ月連続で90%を上回った。
〇 メタノールの米国12月契約価格は$401~411/MT(11月$367~381/MT)。
同スポット価格は$394~394/MT。各地のメタノールプラントのトラブルを受けて、欧米・アジアのスポット価格は大きく上昇。
日本輸入通関価格も今後は更に上昇していき、$300/MTを超えてくる見通し。
〇 酢酸エチルのアジア市況は原料酢酸価格の高騰、堅調な中国市場、元高(対ドル)などを受けて騰勢が止まない。
アジア価格の指標となる中国FOBは2018年10月以来となる$1000/MTを突破。これを受けて中国品の輸入商社は相次いで3次値上げを発表しており、最終的な値上げ幅は計40円/kg以上となる見通し。
国内メーカーについても2次値上げを発表しており、1次値上げ分と合わせて計32~35円/kgの値上げ。
〇 酢酸エチルに続き、酢酸ブチルも各社の値上げ発表が相次いでいる。
中国の需要回復により需給バランスが逼迫し、市況価格が急激に上昇している事などが理由。
JNC 1/1出荷分より 20円/kg以上、KHネオケム 1/12納入分より 30円/kg