9月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 経済産業省素材産業課がまとめた7月のエチレン生産量(速報値)は、48万5,000トンと前年同月比で3.2%減少。
前年同月の定修プラントは3基(三菱ケミカル茨城、丸善精油化学千葉、三井化学大阪)、当月は2基(三井化学市原、三菱ケミカル旭化成エチレン水島)だった。
エチレン設備の平均稼働率は93.5%と前月から0.3ポイント増加、稼働率が90%を超えるのは14ヶ月連続となる。
〇 メタノールの米国8月契約価格は$534~544/MT(7月$534~544/MT)。同スポット価格は$451~451/MT。
欧州プラントのフォースマジュール、米国プラントのトラブル停止や新規プラント立ち上げ遅れから、欧米市況は急上昇。
アジア市況もじわじわ上昇しており、日本輸入通関価格も今後上昇していく見通し。
〇 国産ナフサ価格の更なる上昇を受けて、溶剤製品の追加値上げの発表が相次いでいるが、IPA・アセトン・MIBKなどを中心に交渉が本格化しており、9月から54,000円ベースまでの価格改定が実施される見通し。
〇 ドラム缶メーカーは、2次値上げに踏み切る見通し。
鋼材価格は国内外の旺盛な需要と中国政府による鉄鋼の生産・輸出抑制の動きを受けてタイトな状況が継続しており、かつてない水準まで上昇している。
ドラム缶メーカーは今年の春にも鋼材価格の上昇を受けてトンあたり15,000円分の価格改定を実施したが、新たに40,000~45,000円分の追加値上げを10月から実施する考え。
日鉄ドラム ・・・ 10/1より M級缶 1,010円/本
JFEコンテイナー ・・・ 10/1より M級缶 1,150円/本