2月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 経済産業省素材産業課がまとめた12月のエチレン生産量(速報値)は、48万2100トンと前年同月比16.4%減。
前年同月、当月ともに定修プラントは0基だった。エチレン設備の平均稼働率は81.4%と前月比で0.8ポイント減少し、5ヶ月連続で90%台を下回った。
〇 メタノールの米国1月契約価格は$577~577/MT(12月$577~577/MT)。
同スポット価格は$334~350/MT。12月のメタノール輸入通関価格は依然として世界的に誘導品需要が弱くほぼ横ばいで推移した一方、直近の海外SPOT価格は、春節前の在庫積み増しによる需要増、天然ガス供給制限により若干タイト感が出て市況価格は上昇している。
〇 オキソアルコールメーカーは、用役費や物流費などの上昇を受けて値上げの発表が相次いでいる。
主な製品・値上げ幅は以下の通り。
三菱ケミカル ・・・ 1/4より Nブタノール、イソブタノール、2エチルヘキサノール +20円/kg以上
JNC ・・・ 1/15より Nブタノール、イソブタノール、酢酸イソブチル、他 +20円/kg以上
KHネオケム ・・・ 2022/10/1より Nブタノール、イソブタノール、酢酸イソブチル、他
+15円/kg以上(荷姿ドラムは+25~45円/kg以上)
〇 三菱ケミカルは2‐ピロリドン事業からの撤退を発表。23年7月末を目途に生産を停止し、その後は在庫製品の販売を当面の間継続し、2024年3月末をもって販売も終了する。
ここ数年の化学品規制強化の影響により、国内需要が大幅に減少しており、今後も市場拡大が見込めない事が主要因。