3月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 経済産業省素材産業課がまとめた1月のエチレン生産量(速報値)は、50万7,500トンと前年同月比で6.1%減少。
前年同月の定修プラントは0基、当月は1基だった。エチレン設備の平均稼働率は94.2%と前月から3.1ポイント減少したが、稼働率が90%を超えるのは20ヶ月連続となる。
〇 メタノールの米国2月契約価格は$614~621/MT(1月$644~658/MT)。同スポット価格は$407~407/MT。
足元のアジア市況はイラン・中国のガス供給制限や石炭価格高止まり、中国旧正月明け需要回復等の影響により、再度上昇に転じている。
1月の日本輸入通関価格は数か月ぶりの下落となったが、今後も高値が継続する見通し。
〇 クラレがソルフィット・ソルフィット(ファイングレード)・ソルフィットACの供給に対し、2月~6月末まで供給制限を行うことを決定した。
鹿島事業所の定修を5月~6月に控えて在庫の積み増しを行っていたが、6月末までの想定需要数量を賄えない見通しになった事が理由。
ソルフィット(3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール)はクラレが独自開発した高沸点タイプ(沸点174℃)のアルコール系溶剤で、アセテート化したソルフィットACと共に、クラレ1社のみの製造となる。
〇 JNCが値上を打ち出した。3/1よりオキソ誘導(Nブタノール、イソブタノール、酢酸イソブチル、オクタノール 等)を22/kg以上(ナフサ70,000+ユーティリティー分)の改定。今後、石化メーカー各社も国産ナフサ価格上昇を理由に値上発表が相次ぐ見込み。