9月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 経済産業省素材産業課がまとめた7月のエチレン生産量(速報値)は、48万3,700トンと前年同月並み。
前年同月の定修プラントは2基(三井化学市原、三菱ケミカル旭化成エチレン水島)、当月は2基(出光/徳山・大阪石油化学/大阪)だった。
エチレン設備の平均稼働率は90.1%と前月比で5.7ポイント上昇し、3ヶ月ぶりに90%台に回復した。
〇 メタノールの米国8月契約価格は$591~598/MT(7月$591~608/MT)。同スポット価格は$350~374/MT。
アジア市況は全体的に需要が弱く、スポット価格はほぼ横這いでの推移。
7月の日本輸入通関価格は先行して下落した海外市況を反映し、前月から大きく下落したものの、急激な円安の影響で下げ幅は圧縮されている。
〇 トクヤマは韓国で高純度IPA新プラント建設に着工し、2024年7月に年産3万トン設備で事業を開始する計画。
アジアで拡大する半導体市場に対し、製造プロセスで使用される高純度IPAの需要に対応する。
また、台湾の高純度IPA設備について出荷を開始し台湾で原料プロピレンからの一貫生産体制を構築することで、台湾の顧客ニーズに即対応する生産・供給体制を整備することを目的として、年産3万トンのプラントを整備していた。同社は中期経営計画においてポートフォリオ転換の推進を掲げており、両投資はその一環となる。
〇 石油化学産業の温室効果ガス排出量の大部分を占めるエチレンセンターでは石化由来ナフサ代替としてバイオ原料の導入を模索する動きが活発化している。
三井化学が先行して導入を進めるバイオマスナフサに加え、出光興産や昭和電工などもグループの調達力や自社設備の特徴を生かしてバイオエタノールやディーゼルの使用検討を行っている。