10月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 経済産業省素材産業課がまとめた8月のエチレン生産量(速報値)は、49万4,200トンと前年同月比3.7%減。
前年同月の定修プラントは1基(三井化学/市原)、当月は2基(出光興産/徳山・大阪石油化学/大阪)だった。エチレン設備の平均稼働率は85.9%と前月比で4.1ポイント減少し、再び90%台を下回った。
〇 メタノールの米国9月契約価格は$587~601/MT(7月$591~598/MT)。同スポット価格は$354~367/MT。
アジア市況は全体的に需要が弱く、スポット価格はほぼ横這いでの推移。8月の日本輸入通関価格は先月から更に下落したが、9月価格は急激な円安の影響を大きく受けて上昇する見通し。
〇 急激な円安の影響による粗留アルコールの輸入価格高騰を理由に、発酵アルコール各メーカーが今年2度目の値上げを発表した。
各メーカーとも物流費・用役費などの上昇分も含めて11月から実施する方針で、値上げ幅は下記の通り。日本アルコール産業 34円/L、第一アルコール 38円/L、宝酒造 35円/L、合同酒精 37円/L
〇 KHネオケムは、10/1納入分からエネルギー価格高騰によるユーティリティ費の上昇を理由に値上げを発表した。主な改定額は下記の通り。
Nブタノール、イソブタノール、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、MIBK、ブチセル、ブチセノール20、PM、PMA、DIBK、DAA、キョーワゾールC-800、キョーワゾールC-900 ・・・ 15円/kg以上(荷姿品25円/kg以上)
ブチセルアセテート、ブチセノール20アセテート ・・・ 35円/kg以上(荷姿品45円/kg以上)