5月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた3月のエチレン生産量(速報値)は、46万24,000トンと前年同月比で23.6%増加した。エチレン設備の平均稼働率は79.6%と前月(81.1%)比で1.5ポイントの低下。80%を割り込んだのは2012年6月(79.4%)以来11年9ヶ月ぶりで、8ヶ月連続で90%台を下回った。前年同月の定修設備は4社・4プラント、当月の定修プラントは1社・1プラント(出光・千葉)だった。
〇 メタノールの米国4月契約価格は$577~581/MT(3月$591~598/MT)。同スポット価格は$267~284/MT。
海外市況は引続き需要が悪く、供給が十分であることから欧米・アジア市況が下落。
日本輸入通関価格は1月を底に、2-3月は上昇したが、4月は再び下落に転じる見込み。
〇 三井化学は大阪工場(大阪府高石市)でIPAのデボトル増強を行っている。現行能力は年産6万トン。
IPAの国内メーカーは三井化学のほかENEOS、トクヤマの3社3設備(合計能力22万2,000トン)で、ここ数年の国内生産数量はフル生産に近い21万トン超え(2022年は21万3,528トン)が続いている。
〇 東亜石油㈱が定修期間中に製油所内の一部に不具合が見付かったとして定修期間を2ヶ月程度延長することを発表。運転再開見込みは、最短で2023年6月中旬以降、出荷再開時期は運転再開後2~3週間程度かかる見込み。
〇 三菱ケミカルグループは製品の安定供給維持の為、値上げを発表した。主な製品の実施時期、値上げ幅は下記の通り。
4/26より アセトン 12円/kg以上 MIBK・ダイアセトンアルコール 30円/kg以上(ドラム缶、石油缶は別途鋼材高騰分)
5/1より モノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール 45円/kg以上
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